児玉源太郎の写真、名言、年表、子孫を徹底紹介

児玉源太郎

こだまげんたろう

属性: 政治家・官僚 / 軍人
出身: 山口県
生年月日: 1852年4月14日
没年月日: 1906年7月23日
年齢: 満54歳没

最終階級は陸軍大将。「明治陸軍の三羽烏」のひとり（ほか、川上操六、桂太郎）。日露戦争では、戦略立案や戦闘指揮、ロシアへの政治工作など八面六臂の活躍をみせ、「100年にひとりの知将」「天才」とよばれる。特に有名な功績は、迅速かつ秘匿性の高い情報収集を目的とした日本独自の海底ケーブルの敷設や、乃木希典が攻めあぐねていた203高地・旅順要塞の攻略。

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年表

活躍の軌跡。『人生の残り時間』にも注目してください。意外な発見があります。

年月日	年齢（人生の残り時間）	内容
1852年04月14日	0歳（あと54年）	児玉源太郎、生まれる
1906年07月23日	54歳	児玉源太郎、死去

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児玉源太郎にとくに関係の深い人物を紹介。家族や恋人、友人など。

[盟友] 川上操六

陸軍大将。「明治陸軍の三羽烏」のひとり

4歳年上
[盟友] 桂太郎

第11・13・15代内閣総理大臣。「明治陸軍の三羽烏」のひとり

4歳年上

写真

現代に遺された肖像写真（肖像画）や記念写真。ゆかりの土地や墓所・銅像などの写真も。

児玉源太郎（軍服）

エピソード・逸話

教科書には載っていない興味深いエピソードの数々。

日露戦争において、陸軍参謀本部次長のポストを打診された児玉源太郎は、ひとつ条件を出した。「上司が山県（有朋）のじいさんでは困る。ガマ坊とならやれる。」ガマ坊とは大山巌のことである。児玉の願いは聞き届けられ、大山・児玉体制で陸軍は日露戦争にのぞむこととなった。
児玉源太郎の身長は150cm程度であり、当時でもかなり小柄であった。
日露戦争の前年、参謀次長・田村怡与造が急逝。後継人事として、台湾総督・内務大臣・文部大臣を兼務していた児玉健太郎に白羽の矢が立てられた。これはポストを比較すると、あきらかに降格人事。児玉源太郎は「ああ、いいよ。」と一言、この人事を受け入れた。
「日露戦争はロシアの圧倒的有利」が諸外国の見方であるなか、ドイツ陸軍名参謀メッケルは日本勝利を予想。ドイツの新聞記者が驚いてその理由を聞くと、メッケルはこう答えた。「児玉がいる限り日本が勝つ。」日本の陸軍大学校教官を務めていたメッケルは、児玉の実力を誰よりもわかっていたのである。

名言・辞世の句・最後の言葉

児玉源太郎が語ったといわれる言葉。人柄や当時の心情が見えてきます。

「火をつけたら消さなゃならんぞ」: 日露戦争を終戦工作に進めるべく、参謀本部次長の長岡外資少将に向けて言った言葉。後にこう続く。「消すのが肝心ちゅうに、何もしとらんのは、バカの証拠じゃないか。」
「俺の用は済んだ」: 日露戦争において、旅順要塞攻略に苦戦する乃木希典から、児玉は第三軍の指揮権を一時的に預かる。児玉は、大砲による攻撃などで203高地を完全に占領し、その203高地から港内のロシア艦隊に巨弾を撃ち続け、数日の間にこれをほとんど沈めた。ことが終わった後に児玉源太郎がいったのが冒頭の言葉である。
「初めから他人の助けを当てにするような人間は、決して成功せん。」: 南極探検家・白瀬矗（しらせのぶ）に送った言葉。全文は以下。「何事をなすにも必ず困難が伴うものだ。その困難に打ち勝って大事をなすことこそ、男子の本懐というもの。男らしく、正々堂々とやりたまえ。初めから他人の助けを当てにするような人間は、決して成功せん。」
「第一線の状況に暗い参謀は、物の用に立たない」
「諸君はきのうの専門家であるかもしれん。しかしあすの専門家ではない」: 旅順要塞攻略に手こずる第三軍に対し児玉源太郎が新たな作戦を発案すると、参謀をつとめる大砲の専門家は難色を示した。児玉は冒頭の言葉を返し、作戦を実行。見事成功をおさめる。引用は司馬遼太郎『坂の上の雲』より。実際に言ったかは不明。

子孫

偉人の血筋をしっかりと受け継ぐ方々

児玉秀雄(こだまひでお): 児玉源太郎の息子（長男）。政治家として、拓務大臣、逓信大臣、内務大臣、国務大臣、文部大臣を歴任。また、教育者として成城学校（現在の成城中学校・高等学校）の第10代校長。妻は寺内正毅の娘。
児玉友雄(こだまともお): 児玉源太郎の息子（三男）。陸軍中将。
児玉九一(こだまきゅういち／くいち): 児玉源太郎の息子（七男）。内務官僚。島根県知事、福岡県知事、愛知県知事を歴任。ほか中国地方総監。
木戸ツル(きどつる): 児玉源太郎の娘（五女）。木戸孝允（桂小五郎）の妹・治子の長男・木戸幸一と結婚とする。
児玉進(こだますすむ): 児玉源太郎のひ孫にあたる。テレビドラマ・映画監督。代表作は『太陽にほえろ！』『傷だらけの天使』